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「チッ、キリがねぇじゃねぇか…」
 舌を打って悪態を吐いた次元は、リビングまで走ると死角へ滑り込んだ。テーブルの上に置いていたブランデーをボトルごと一気に流し込んで口の中を潤し、零れた液体を腕まくりしたシャツの袖で拭う。
 岩穴の中と言えどこの中は昼間のように明るい。照明だけは、突然の銃撃戦にも消えることがないよう特別な防弾措置が施されている。こちら側で故意に消すか部屋が吹っ飛ぶかしない限り、どんなに攻撃されても消えることはない。
 ドオン、ドオンと、部屋中に発砲を繰り返す音が響き渡っている。とりわけ大きく音の響く玄関ホールは既に敵に占拠されていた。そこからリビングへ繋がっている扉は、蜂の巣にされて大理石の床に無様な姿で転がっている。延長線上の壁に飾られていたルパンお気に入りの「世界最古の世界地図」も跡形もなくなっていた。次元は、ひたすら真っ直ぐに飛んでくる大小さまざまな弾をやり過ごしながら、機会がやってくるのをずっと待っては撃ち返すことを繰り返していた。相手の目をかく乱させながら反撃を行っているせいで、敵は迂闊にリビングまで踏み込めない。ここを通らないと他の部屋には行けないため、ルパンたちが逃げるまで足止めをさせることができれば勝ちだ。次元は傍にあったワインボトルを叩き割って、中から溢れ出したマグナム弾をポケットに詰め込んだ。残った数発をマグナム本体に詰め、頃合を狙って反撃する。すぐに悲鳴の欠片が響き、打ち消すようにマシンガンの音と銃弾の雨が目の前を掠め去っていく。
 予備の弾は、ソファの中からテーブルの足の裏までいたるところに隠してあった。その気になれば、壁紙を全部剥がして一万発だって撃てる構造になっている。このアジトはあらゆる場面に対応できるようにできているのだ。いつ、なんどき襲われても反撃ができるように。ルパンがこれを作った頃には臆病者とからかって大きく笑ったものだったが、今となっては本気でありがたくて涙が出てくる。
「…しかし…これじゃあ武器の位置が敵にばれるのも時間の問題だぞ」
 パラパラと、先ほどから白い粉のようなものが次元の帽子を白く染めていた。銃撃と銃声音とで壁や天井が崩れ始めてきているのだ。その上、次元がいつでもどこでも弾を調達できるように、敵だっていつでもどこでも弾を調達できる。今のところは次元を倒してルパンたちかお宝を探すことに躍起になっているようだったが(特に武器に不足しているようでもない)、長期戦となってくると厄介な事態を引き起こしかねない。自分の用意した弾で命を落とすなんて、それこそ笑い者もいいところだ。
 早く決着を着けなければいけないかもしれない。チラリとルパンの部屋がある方角を見遣って、それから山のような手下どもに囲われたボスを窺い見て、次元は小さく溜息を吐いた。
 乗り込んできた敵の親分には、見覚えがあった。いや、あったとかなかったとか言えるような生易しいものではない。弾除けトラップ避けの鉄砲玉を何人も前に置き、最後の最後に余裕の表情でここの床を踏みつけた時には、当時の風格は10倍増していたが、間違いようがない。今となっては次元でさえ身震いするほどの殺気を放っている彼の名は、カーティス・オーシャン。「真っ赤な海」との異名を持ち、通った跡には血の海しか残らないと噂された一流の殺し屋だった。
 次元がルパンと組む直前まで、カーティスとはアメリカでしばらく一緒に殺しの仕事をしていた。腕は良いし気も良く合う。危ない修羅場もどれだけ共に潜ってきたか知れない。相棒としての不足は全くなかったものの、職種自体に愛想を尽かしていたので次元は彼の元を去った。ただ、それだけだった。そうでなければ、恐らく今隣にいたのはルパンではなく彼だったはずだ。それくらい、次元の中でカーティスという人間の存在は大きいものだったのだ。
 ところが、ルパンに次元を取られたと思っていた節のあるカーティスは、当初ことあるごとに次元達にちょっかいをかけていた。一度ルパンに酷い騙し討ちを仕掛けられてからしばらく見かけなくなったのだが、まさかこの時期になってやってくるとは思いもしなかった。時間とは恐ろしいもので、自分達が泥棒家業に身を費やしている間に殺し屋を続けていた奴の力は、信じられないほど強大になっていた。裏の世界で奴の名前を知らない者はなく、あまり殺し屋の世界と接点のなくなった自分達でさえ時たま話を耳にするほどたっだ。元々、統率力と実行力にかけては群を抜いてセンスがある。その上次元と張る腕前を持っていたのだから、当たり前と言えば当たり前かもしれないが。
 今、この団体と鉢合わせてしまっては、自分達の負けは確実だった。いくら元気な五ェ門がいたところで、焼け石に水程度にしかならないだろう。かと言って、大型の武器を使ってこの岩穴の中で無闇に団体様の殲滅を図るわけにもいかない。昔の話と言えど、嫌気が差して離れたわけではないいわば「戦友」と一戦を交えるつもりもなかった。時間を、とにかくルパンが少しでもこのアジトから離れてくれる時間が稼げればそれでよかった。
 さて、どの手を使うか。
 再び弾を詰め込みながら頭の中を整理していたその時。思いも寄らない方角から物音が聞こえて、条件反射でシリンダーを戻した次元は正体も見極めずに引き金を引いた。
「誰だ!」
 ガタン、と何かが倒れる音が続き、よく見ればそこにはルパンの一人息子が尻餅をついて腰を抜かしていた。
「な…ボーズ!」
 思いもしなかった珍客に、次元は思わず坊主の下へ駆け寄った。咄嗟に抱き起こすと、自分の撃った弾が当たっていないか全身を隈なく調べる。幸い、弾は坊主の膝下を一センチだけ横に逸れて後ろの壁に減り込んでいただけだった。まさか小さな子供がこんな所にやってくるとは思わないから、その分だけ照準がずれたのだ。今ほど自分の腕の良さに感謝したことはなかった。そして、一歩でも避けようとしなかった坊主の判断能力にも。
「バッカヤロウ! 危ねぇじゃねぇか! おめぇ、一体こんなところで何してやがる!」
 怒鳴ってしまってから、次元は慌てて自制心を思い出して自分の口を塞いだ。もう一人、しかも非戦力を突然抱え込んだことを向こう側に気付かれては一巻の終わりだ。しかし敵情の心配をして耳を澄ませてみたものの、敵の銃撃音の方が大きくここで何があったかは気付かれていないようだった。次元にだけではなく、向こうはいまだ残っているトラップにも苦戦を強いられているのだ。しばらくは、じっとしていられるだろう。次元は安堵に小さく肩を下げて、再び小さなルパンに向き合った。
「……だって…僕のせいで…」
 坊主は今にも泣きそうな顔を真っ赤にさせていた。恐怖のためか何なのか、忙しなく両目が部屋中を泳ぎ回っている。パニック症状を起こさなければ良いのだが、と心配しているとふと坊主の視線が定まった。つられて次元もその先に眼をやる。そこには、先ほどとっくに姿をなくした世界地図の跡が無残に残されていた。
「…あれ…あいつらに…?」
「…まぁ…」
 嘘を吐く理由もないので正直に頷くと、ただでさえ不安定だった坊主の両目に、瞬く間に大きな水溜りが出来上がった。顔をさらに赤くして堪えてはいるが、本人としては今すぐにでも喚き散らしたいのではないかと思うほどの表情だった。これでは、素直に頷いた自分がいけないことをしたかのようだ。
「別に、たいしたことじゃ…」
「…だったのに…」
「え?」
 何にショックを受けているのかよくわからないが、次元は小さな怒りを静めようと慰めの言葉をかけようとした。しかし、それよりも少しだけ早く、グッと歯を食い縛った坊主の口から、空気のような声が漏れた気がした。思わず聞き返してから、これで後に引けなくなると小さな後悔をし、それから諦めに似たような感情でもって坊主へ顔を近づけた。
「…父ちゃんの、お気に入りだったんだ…」
「それは、俺も知ってるぜ」
 ルパンは何かにつけてあの地図を眺めては酒の肴に与太話を延々と続けるのが好きだった。縮尺を間違えたのか、記録を間違えたのか、今の地図とはだいぶ形の変わっている世界地図から、存在しない島の名や大陸の伝説、お宝の存在を想像しては一人で悦に入っていた。世界と言う世界を見てきた自分達は下らない妄想だと笑って終わりだったが、その話を、目をキラキラ輝かせながら聞いていた坊主にとっては確かにとてつもなく大きな夢の消失だ。例え、頭ではそれが嘘だと知っていても、実際に見ていないのだから想像は膨らむ。ましてや、ただでさえ子供の想像力は無限なのだ。だから余計にショックを受けているのかもしれなかった。
「…僕が、父ちゃんの夢を潰したんだ…」
 目の前にいる生まれた時から聡明すぎる子供は、そう言ってとうとう一滴の涙を絨毯の上に零した。
 次元は、こういう子供の面倒を見るのが下手ではない。むしろ旨い方だと自負もしていた。しかし、今だけはできれば避けて通りたかった道だった。この場合に限って言えば、失ったものを再び手に入れることはもう二度とできない。それは事実なのだが、そのまま言ってしまったら子供は絶望の淵から逃げ出せない。場所をわきまえない彼らは優先順位などつけずに悲しみに暮れてしまうから、ここから生きて出るのはさらに難しくなるだろう。ということは、嘘を吐かなければならない。たった一時の、すぐにばれてしまうような嘘を。それは、いくら大人になったってとてつもなく後味が悪い。
 しかし、躊躇している暇はなかった。トラップが、また一つ破られた音がする。
「ボーズ、いいか、よく聞け」
 覚悟を決めると、次元は口を開いた。
「あの地図は、確かに本物だった。でもな、あれ一枚じゃないんだ。俺は盗み出す時にルパンから聞いたことがある。「世界に五枚ある中の一枚だ」ってな」
 俄かに、坊主のしゃくりあげる声が消えた。どうやら成功したらしかった。赤かった顔面は段々と白い肌を取り戻し、とめどなく溢れ続けていた涙は落ち損ねたものを除いて消えていく。本当に、不思議なものだ。自分の一言で坊主の世界は地獄にも天国にもなるかのようだった。
「ここを抜けたら、ルパンの代わりにお前さんが探し出してくればいい」
 そう一言付け加えてダメ押しをすると、現金な子供の表情はすぐにいつもの無邪気な瞳を取り戻した。これが、次元の良心を突く元凶にもなっているのだが。
「僕も、名誉挽回ができる? 父ちゃんに嫌われないで済む?」
 自分を疑うということを知らない世界で唯一の人間は、真っ直ぐに次元を見つめて問いかける。知ってか知らずか、試されているような気分になって居心地が悪いことこの上ないが、ここは、嘘を突き通すしかない。本当は、あの地図の残り4枚はそれぞれ色々な理由でとっくに焼失していた。
「ああ、大丈夫だよ」
 名誉と、嫌われないという点に限ってはな。そう心の中で付け加えて、あとはもう目の前の人間から視線を逸らして、次元は部屋の中を見回し坊主が隠れられそうな場所を探し始めた。時間がないというのもあったが、見続けるには、次元の心臓は些か小さすぎたのだ。
「…よかった」
 だから安堵の声が心からものだったかどうかは、わからない。
 感情を押し隠して、しばらく次元は考え続けた。なるべく、「こんなところに人が入っている」と思われないような小さな場所を探さなければならない。最悪自分が殺られても、こいつだけは生き延びられそうな場所。
「おい、ここに入ってろ」
 指を差したのは、部屋に備え付けてあった小さな簡易ワインセラーだった。新しい物好きのルパンがどこからか買ってきたのはいいものの、やはり「簡易」なだけあっておいしいワインは飲めなかった。その上ここはもともとワインセラーの中に部屋を作ったようなものだったから、そもそもの必要がなかったのだ。機械はすぐにただのインテリアと化していた。
「え? ジェーンは?」
「俺はお前と違って自分で自分の身は守れるんだ。死にたくなかったら俺が呼ぶまでそっから出てくるんじゃねぇぞ」
「…わかった」
 子供とは思えない強い意志で頷くのを見て次元は安心した。この調子なら恐らく、心配ないだろう。
「でも、ジェーン、一つだけ約束して欲しいんだ」
「なんだ」
「これが終ったら、僕を弟子にして欲しい」
「は?」
 面食らいすぎて、場もわきまえずに声が裏返ってしまった。しかし坊主は至って真剣な表情だ。
「もう僕は、誰も助けられずに隠れているしかないなんて嫌だ」
 そう言って再び綺麗な涙を流す子供を、次元は突き放すことができなかった。ずっと忘れていたものの、その感情を自分はよく知っている。
「…わかったよ」
「だから、死なないでね」
「…あぁ」
 今度こそ、否とは口が裂けても言えなかった。
 坊主を中に押し込めると、次元はその前に分厚い本を何冊も積み上げた。もともとアジトには至るとことにルパンが読みかけにしたままの本が積み上がっているのだ。一つタワーが増えたところで不審がられはしない。本はワインセラーを隠すし、何かの拍子に坊主が中から扉を開けることも防ぐ。一石二鳥だ。
「…さて、カーティス。久々に勝負といこうか」
 自然と上がる口角を下げようともせずに舌なめずりをした次元は、ソファの背もたれに隠されていた操作盤の蓋を開けた。幾つかあるうちのボタンを数箇所切って、再び蓋を閉じる。それは、部屋の中のトラップを解除するスイッチだった。
「やる気が出てきたぜ」
 守るものがそこにあるという状況は、いつだって自分の闘志に火をつける。
 突然攻撃を辞めたトラップに、敵の集団は困惑しているようだった。徐々に銃声は止んでいく。しかし、止まりはしない。新たな嵐の前なのか、それともとうとう降参に出たのか、判断をしかねているようだった。次元は、思った通りのその状況にほくそ笑んで対話を試みることにした。
「カーティス! 話がしたい! 武器を下げろ!」
 もう何十年も昔に袂を分かれた相棒が今更自分の声に応じてくれるのかどうかは疑わしいものだったが、ものの見事に残っていた銃声もピタリと止んだ。カーティスが、少なくとも数分は話をする気がある証拠だった。
「フン。カーティス、久しぶりに会ったってのに随分な真似してくれるじゃねぇか」
 扉の壊れたリビングから玄関ホールに出ると、次元はひとまずホールドアップの姿勢を取って前に進み出た。いくらなんでも、十人以上はいる武装集団の中に銃を構えて出るほどの若さはない。
「…次元…やっと出てきたか」
 目的の人物は、集団の中心で悠然と次元を待ち構えていた。幾分声がしゃがれてはいたものの、ずっと変わっていない。次元と同じボルサリーノ、ブラックスーツ、そして、右手に構えたM19コンバットマグナム。ツインモンスターとその世界で恐れられていた、過去の分身。
「依頼があったんだよ。ルパンを潰せと。そうでなければ、今更俺を裏切ったお前に会いに来るわけがないだろう。おっと、誰からとか野暮なことは聞くなよ。守秘義務だ。お前はとっくにこの世界のことは忘れちゃってるかもしれねぇがな」
 幾分次元を馬鹿にしたような素振りでカーティスは嗤う。しかしその目が、昔からよく知る狂気の目になっていることを、次元は見逃しはしなかった。金髪にブルーの薄い瞳は昔から女によくモテたが、一度狂気に染まると瞳も一際綺麗なブルーに染まる。そうなれば、もう誰にもカーティスを止めることなどできない。次元でさえ、いつスイッチが入るかとビクビクさせられていたほどだ。金髪こそもう見事な白髪に変わっているものの、濃いブルーの瞳は昔よりも凄みを増しているようだった。
「依頼、か。それじゃあ仕方がねぇな」
 カーティスは確かに、今回依頼を受けてこのアジトにやってきたのかもしれない。しかし、奴は、きっと待っていたのだ。その「依頼」が来るこの日を。
「カーティスよ」
 次元は、慎重に、言葉を選びながら昔の相棒の名前を呼んだ。どういう手に出るか、瞳から読み取れないかと思いながら、目は逸らさずにいた。
「頼むから、今回だけは見逃してくれねぇか。ルパンは今瀕死の状態だ」
 カタンと、背後で音がしたような気がした。もしかしたら聞いていた坊主がびっくりしたのかもしれないが、流石に今は構っていられない。
 フン、とカーティスは鼻で嗤い、それから部下を一斉に後ろへ下がらせた。
「今回だけ、ね。じゃあ、いつになったらお前さんは俺に「見逃さなくていい」日をくれるのかね」
「俺のことなら、もう見逃さなくていい」
 ガシャンと音を立てて、次元の手からマグナムが落ちた。大理石にぶつかった鉄の塊は、思った以上に大きな音を響かせる。なんともドラマティックな展開になったと、次元は心の隅で笑ってみた。
「どういう意味だ」
 初めて、カーティスの表情が揺れた。
「ここで、お前の気が済むまで俺に鉛の玉を撃ち込めばいいさ。ただし、それができないならルパンには手を出すな。そこから回れ右をしておうちに帰んな」
「いやだと言ったら? 仮にもお前は昔の相棒だった男だぜ。できることならルパンの命だけを頂いて帰りたいんだがな。お前のその腕と一緒に」
「いやだと言ったら」
 そう言って次元が胸ポケットに手を伸ばした瞬間、その場にいた全員に緊張が走る。己の一挙手一投足に振り回されている周りを面白く思いながら、次元はペルメルとマッチを取り出した。細工など何一つしていないのにこの余裕。自分にしては上出来の演技だった。
「俺がお前に鉛の玉を撃ち込むだけさ」
 マッチを擦って火をつける。咥えた煙草に近づける。その動作一つ一つが、気になって仕方がないようだった。気にしながらもカーティスは考えただろう。銃を捨てた次元に一体何ができるかと。そして、どうしてもルパンを消したい自分の公私を。
「OK。わかったよ次元」
 一瞬だけ、カーティスの表情に悲しみが浮かんだ気がしたが、すぐに消えてなくなった。ここでは情に流された方が負けるということを、次元は痛いほどよく知っている。恐らく、自分も同じ顔をしていたに違いない。
「そこまでルパンに染められちまってたんだな」
「もう、お前と組んでた時間より数倍長いんだ」
 次元がフッと煙を吐き出した瞬間、突然カーティスのぶれない銃口が照準を定めた。狙うものと狙われるもの。お互いに動揺はない。いつ見ても、迷いのなかった彼の懐かしい「目」が今真っ直ぐに自分へ向いていることを次元は不思議にすら思った。
「俺の隣にさえいれば、もう少し長生きできたものを…あばよ、次元」
「待って、ロジャー!」
 コンバットマグナムが火を噴いた。







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